UbuntuでQUASI88バージョン0.6.4
およそ半年ぶりに投稿。廃棄したPC-88機のソフトウェア資産の活用に、Windowsではフリーウェア(無料)のM88というド定番エミュレーターを利用している。一方、UbuntuではフリーでオープンソースなQUASI88を利用している(過去記事参照)。今回、QUASI88がバージョンアップしたので、Ver.0.6.4のtar玉をビルドしてみた。
肝はEUC-JPで書かれたMakefaile
ファイルの書き換えなので、ビルドではそこだけ触れる。EUC-JPに対応したテキストエディターでMakefaile
ファイルを開け、まずは、X11版、SDL版のいずれかでビルドするか選ぶ。Ver.0.6.3のときと同じくSDL版で。
#.X11_VERSION = 1
SDL_VERSION = 1
よく分からないけど、ジョイスティックはVer.0.6.3のときと同じくUSBジョイスティックで。
# X11_JOYSTICK = joy_nothing
# X11_JOYSTICK = joy_sdl
X11_JOYSTICK = joy_linux_usb
# X11_JOYSTICK = joy_bsd_usb
よく分からないけど、XVideoの設定は有効で。
X11_XV = 1
OSの指定は、Linuxで。
#---------------------- FreeBSD
# ARCH = freebsd
#---------------------- Linux
ARCH = linux
よく分からないけど、サウンドデバイスはVer.0.6.3のときと同じくALSAで。
# SOUND_ESOUND = 1
SOUND_ALSA = 1
# SOUND_ARTS_TEIRA = 1
# SOUND_ARTS_SMOTEK = 1
# SOUND_SDL = 1
# SOUND_WAVEOUT = 1
恥ずかしながらCPUはAMD Athlon XP Bartonなので、コンパイルオプションはこうしておいた。
CFLAGS = -O2
# 例えば gcc & PowerPC の場合、以下のコメントアウトを外します。
# CFLAGS += -fsigned-char
# 例えば gcc で最適化をしたい場合、以下のコメントアウトを外します。
CFLAGS += -fomit-frame-pointer -fstrength-reduce -funroll-loops -ffast-math -march=athlon-xp
よく分からないけど、多分これで合ってる。
# LD = $(CC) -Wl,-s
LD = $(CXX) -Wl,-s
Ver.0.6.3のときに必要なファイルをインストールしておいたからか、make
したらすんなり通った。次に、今回のバージョンアップの肝はファイル名のUTF-8対応なので、~/.quasi88/quasi88.rc
の先頭行に以下のように追加した。
-utf8
で、生成されたバイナリファイルのquasi88.sdl
を実行し、試しにゲームアーツの『シルフィード』や日本ファルコムの『ザナドゥ』を~/quasi88/disk/シルフィード.d88
や~/quasi88/disk/ザナドゥ.d88
に名前を変更してからプレイしてみたところ、QUASI88でファイル名は文字化けせず、サウンドやUSBゲームパッドを含めとりあえず動作しているようでなにより。
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