UbuntuでQUASI88
廃棄したPC-88機のソフトウェア資産の活用に、Windowsではフリーウェア(無料)のM88というド定番エミュレーターを利用しているが、今回、Ubuntuでもエミュレーターを利用するため、フリーでオープンソースなQUASI88のVer.0.6.3のtar玉をビルドしてみた。本当は、Ubuntuの様々なソフトウェアでUSBゲームパッドをテストしてみたかっただけなのだが。
肝はEUC-JPで書かれたMakefaile
ファイルの書き換えなので、そこだけ触れる。EUC-JPに対応したテキストエディターでMakefaile
ファイルを開け、まずは、X11版、SDL版のいずれかでビルドするか選ぶ。いずれでもビルドできたけど、実行結果が良さげだったSDL版で。
#.X11_VERSION = 1
SDL_VERSION = 1
よく分からないけど、ジョイスティックはUSBジョイスティックで。
# X11_JOYSTICK = joy_nothing
# X11_JOYSTICK = joy_sdl
X11_JOYSTICK = joy_linux_usb
# X11_JOYSTICK = joy_bsd_usb
OSの指定は、Linuxで。
#---------------------- FreeBSD
# ARCH = freebsd
#---------------------- Linux
ARCH = linux
よく分からないけど、サウンドデバイスはALSAで。
# SOUND_ESOUND = 1
SOUND_ALSA = 1
# SOUND_ARTS_TEIRA = 1
# SOUND_ARTS_SMOTEK = 1
# SOUND_SDL = 1
# SOUND_WAVEOUT = 1
恥ずかしながらCPUはAMD Athlon XP Bartonなので、コンパイルオプションはこうしておいた。
# CFLAGS = -O2
# gcc (PowerPC) での例
# CFLAGS = -O2 -fsigned-char
# gcc での最適化の例
CFLAGS = -O2 -fomit-frame-pointer -fstrength-reduce -ffast-math -march=athlon-xp
よく分からないけど、多分これで合ってる。
# 一般的な X11 の場合
X11INC = -I/usr/include/X11
X11LIB = -L/usr/lib/X11
# 一般的な XFree86 の場合
# X11INC = -I/usr/X11R6/include
# X11LIB = -L/usr/X11R6/lib
これでmake
したら必要なヘッダーファイルがいろいろないと怒られたけど、SDL1.2やX.Org関係のdevパッケージをインストール済の状態にしたら通った。で、生成されたバイナリファイルのquasi88.sdl
を実行し、試しにゲームアーツの『シルフィード』や日本ファルコムの『ザナドゥ』をプレイしてみたところ、USBゲームパッド(PS1純正コントローラーと秋葉原で購入したぁゃιぃゲームパッドコンバーターの組合せ)をはじめとりあえず動作しているようでなにより。
ちなみに、プレイ中、USBゲームパッドの十字キーを操作するとホストOS側のマウスポインター(カーソル)も動いてしまうホストOS側の設定の問題に遭遇するも、xserver-xorg-input-joystick
パッケージをアンインストールしてjoystick
パッケージのみインストールしてある状態にしたら、当面の問題は解消された。あとは、設定画面からUTF-8な日本語2バイト文字のディレクトリーやファイル名を読んでくれないのに困ったくらい。
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