カーオーディオとMP3のビットレート
自動車内ではMP3で音楽を聴いているが、現在利用しているカーオーディオが古いためかMP3フォーマットにしか対応していないのはまだ解るとして、256kbpsまでのビットレートにしか対応していないのが解せない。思うに、車内で聴くにはこのビットレートで十分という設計思想かも知れない。しかし、音楽を車内で聴くだけとは限らず、そのためにもっと高ビットレートでエンコードしたいという人間もいるだろう。そういう人間は、用途に合わせて同じ曲をわざわざいくつもエンコードしろってことか?
でもまあしゃあないから、このカーオーディオに合わせ、曲はすべて最大ビットレート256kbpsの可変ビットレート(VBR)のMP3でエンコードしている。CDからのリッピングにはフリーウェア(無料)なExact Audio Copy(EAC)Ver.0.99 prebeta5又はCDex Ver.1.51(いずれも+WNASPI32.DLL)を利用し、エンコードにはフリーでオープンソースな午後のこ~だVer.3.13のgogo.exe(Win32コンソール版)を利用している。EACとCDexのバージョンは、リッピングやエンコードを行っているWindows 2000で利用できる最終バージョンに当たるはず。
EACの『ユーザー定義エンコーダー』の設定では、最大ビットレート256kbpsのVBRとする『コマンドラインオプション』はこんな感じだが、現バージョンのEACではパラメーター名が変更されているらしい(%s
->%source%
, %d
->%dest%
)。
-v 0 -vb 32 256 -q 0 -m j %s %d
同様に、CDexの『External Encoder』の設定における『パラメータ配列』はこんな感じで、『ビットレート』には256kbpsを選択している。
-v 0 -vb 32 %3 -q 0 -m j %1 %2
いずれにおいても最小ビットレート32kbpとしているのは、MPEG-1 Audio Layer-3の規格がそうだったからだが、この設定だと、256kbpsの固定ビットレート(CBR)でエンコードするのとさほど変わらないような気がしないでもない。それはさておき、コマンドプロンプトからコマンドラインオプションなしでgogo.exeを起動すると、こんなメッセージが出力される。
GOGO-no-coda ver. 3.13 ( May. 20 2004 ) is a mp3 encoder based on lame 3.88,
which is distributed under LGPL on http://www.mp3dev.org/mp3/ .
See http://member.nifty.ne.jp/~pen/ ,
http://homepage1.nifty.com/herumi/gogo_e.html .
USAGE
gogo [options] input.wav [output.mp3]
if input.wav is `stdin' then GOGO reads from stdin.
-b [kbps] bitrate
-m {s/m/j} encode mode(Stereo/Mono/Joint-stereo)
-v [0-9] VBR quality
-vb [min] [max] VBR bitrate range
-nopsy high speed encoding
WITH psycho-acoustics different from `gogo2 -nopsy'!!
The quality is near to `gogo2 WITHOUT -nopsy option'
-q [0-9] quality(0:high 9:fast)
-a ABR
-silent disable progress message
-s [KHz] input sampling rate
-d [KHz] output sampling rate
-test [sec] gogo bench:see http://homepage1.nifty.com/herumi/bench.html
ちなみに、EAC Ver.0.99 prebeta5には2009年5月8日版(2490KB)と2010年4月5日版(4470KB)の2種類が存在するらしいが、後者はセキュリティソフト(Comodo Internet Security Ver.2.4.18.184)に引っかかるので、前者を使用している。
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