LMMSをインストール

今回はDAWの話。クロスプラットフォームでOSSなDAWは、知っている範囲では4つしかなくて、LMMS、Ardour、Zrythm、Radiumの4つがそれ。このうちLMMSを除く3つは、少なくともWindows向けバイナリを有償で配布している。昔のLinuxディストリビューションが有償CDで配布されていたころを思い出す。そんなこんなで、簡単にWindows機とLinux機とで比較できるLMMSのNightlyバージョンをインストール。というかNightlyバージョンでないと古過ぎる。
まず、FL-StudioのパチモンOSS版的な存在とは聞いていたが、ホントにそのとおりで驚いた。加えて、過去に記事にしたCarlaというプラグインホストとの連携機能により、多くのプラグインAPIに対応する。ただ、Windowsの場合、環境変数のPATH
にCarla.exe
のあるフォルダー(例:C:\Program Files\Carla
)を追加しておく必要がある。一方、Linuxの場合、WindowsのVSTプラグインのブリッジ機能を有効にするためにWineをインストールしておく必要がある。
次に、GigaStudio・Gigasampler形式ファイル(拡張子.GIG
)やGUS Patch形式ファイル(拡張子.PAT
)に対応した内蔵プラグインがあるのに驚いた。LinuxディストリビューションによってはGUS Patch形式ファイルのパッケージを配布しており、使えるかも知れない。ちなみにそこそこ軽量なDAWで64ビットCPU黎明期のLinux機や、Windows 7時代の古めのPCでも問題なく動作した。
なお、裏技としては、WindowsのLMMSの内蔵プラグインであるLADSPAプラグイン(例:C:\Program Files\LMMS\plugins\ladspa\*.dll
)は、Audacityでも利用できる。ただし、audacity.exe
のあるフォルダー(例:C:\Program Files\Audacity
)へ、lmms.exe
と同じフォルダー(例:C:\Program Files\LMMS
)にあるlibfftw3f-3.dll
、libgcc_s_seh-1.dll
、libstdc++-6.dll
及びlibwinpthread-1.dll
の4ファイルをコピーしておく必要がある。
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